Music Stories 「Love and Harmony」

ロゴマークのテーマ

このロゴを作るときに念頭にあったのは、FMAと佐藤小林君が「Love and Harmony」という言葉に込めてきた「永く熱い思い」と、人を信じる心というか、「人間のあたたかさ」みたいなものを表現するということでした。

それで、タイポグラフィには既成のフォントを一切使わず、すべて一から手描きで仕上げることにしました。
手描きのレタリング華やかなりし70年代ロックのジャケットみたいな空気感、「愛と希望」をみんなが信じて歌っていた時代の雰囲気をにじませたいと思ったというのもあります。
文字間も可読性が確保できるギリギリまでツメツメにして「熱量」を感じさせつつ、「人がつながっていること」を表現するためにつなげられる線はつなげちゃいました。
若干いびつな線も残っていますが、それがまたいい感じに生っぽさを出してるんじゃないかと思います。 ロゴマークは、見ての通り、「Love=ハート」と「Harmony=ト音記号」を組み合わせて作りました。
このマークだけで、「Love and Harmony」という言葉を表現できる、長く使えるマークになったんじゃないかと思っています。
カラーは、鍵盤や楽譜を感じられる「真っ白と真っ黒」をベースに、情熱的な赤だけをプラスしてシンプルに構成しました。

実はこのロゴには2つのパターンがあり、シンプルなマーク&タイポグラフィのやつの他に、アーチを組み合わせたバージョンもあるんです。
このアーチは「五線譜」でできています。 FMAの曲である「Love and Harmony」の詞の中には、「偉い人や権力がある人にも変えられないものがあるの それは《願う心》なのさ 届けFLY Love&Harmony」というフレーズがあるんですが、それを聴いたときに、ああ、「Love and Harmony」というのは「願いをつなぐ」という歌なんだと思って、願いをつなぐ架け橋=「虹」というモチーフが浮かんだんです。
それで、五線譜で虹を描き、最後にリピートマークを加えました。「Love and Harmony」は一度きりでは終わるものじゃない、繰り返され、ループして、つながっていくものなんだ、という想いがそこには込められているんです。

株式会社クラウドボックス
徳永 健